暗号通貨投資をしていると、「トークンのアンロック」という言葉を耳にすることがあると思います。特にVC(ベンチャーキャピタル)や開発チームが持っているトークンが大量にアンロックされると、市場に大きな影響を与えることがあります。
今回は、Sei(SEI)トークンのアンロック状況と、その割り当てを例に、詳しく解説していきます!
なぜSEIなのかというと、僕が投資している銘柄で直近アンロックがあるからです。
トークンのアンロック時期を知る方法
トークンのアンロックとは、投資家や開発チームが一定期間ロックされていたトークンを市場で売却可能になることを指します。アンロックのスケジュールを把握するには以下サイトを見ることで確認できます。
スケジュールが確認できる3つのサイト
主要なアルトコインのアンロックスケジュールを一覧で確認できる2つのサイトもあります。
• Token Unlocks(定期的に更新されている信頼性の高いサイト)
• CoinGecko や CoinMarketCap(一部のトークンは「Tokenomics」ページに記載)
公式ドキュメント(ホワイトペーパー・トークノミクス)をチェック
各プロジェクトの公式サイトやGitHub、Medium記事などには、トークンの割り当て(Token Allocation)とアンロックスケジュールが記載されていることが多いです。特に以下の情報を探すと良いでしょう。
• Vesting Schedule(ベスティングスケジュール): 初期投資家、チーム、アドバイザー向けのロック解除予定
• Public Sale・IDO/ICOの条件: 一般販売されたトークンのロック状況
SNSやプロジェクトの公式アナウンスをチェック
• X(旧Twitter)やTelegram、Discordでプロジェクトの公式アカウントをフォローすると、最新情報が得られます。
• 開発者やVCの動向も影響を与えるため、彼らの発言にも注目すると良いでしょう。
Token Unlocks でアンロック情報を確認する手順
Token Unlocksにアクセスします。
1. トップページで「Upcoming Unlocks(今後のアンロック)」を確認
• ホーム画面に 「Upcoming Unlocks(今後のアンロック)」の一覧が表示されます。
• 直近でアンロック予定のトークンが、日付順にリスト化されています。
• 各プロジェクトの 「Unlock Amount(アンロックされる量)」も記載されているので、影響が大きいか確認できます。
2. 特定のトークンを確認する
• 検索バーで 「トークン名」を入力すると、該当するトークンの情報を確認できます。
トークンのページに移動すると
- アンロックスケジュールの詳細(いつ、どの程度アンロックされるか)
- 過去のアンロック履歴
- 総供給量の何%がロックされているか
などが確認できます。
3. 「Calendar」タブで長期のアンロック予定をチェック
「Calendar(カレンダー)」タブを開くと、今後のアンロックスケジュールをカレンダー形式で一覧表示できます。これにより、今後数カ月間のアンロック予定を簡単に把握できます。
4. 「Top Unlocks」で特に影響の大きいアンロックを確認
• 「Top Unlocks」タブでは、特に影響が大きい(=大量のトークンがロック解除される)プロジェクトがリスト化されています。
• 価格への影響が大きくなりやすいプロジェクトを見極めるのに役立ちます。
アンロック情報の見方
• 「% of Total Supply」→ 総供給量のうち、どの程度の割合がロック解除されるのか?
• 「Next Unlock」→ 次回のアンロック日時
• 「Unlock Amount」→ アンロックされるトークン量(時価総額換算も記載)
• 「Vesting Schedule」→ 投資家やチームのロック解除スケジュール
各アンロックの売り圧
アンロックが多い銘柄は、売り圧が高まり価格が下がる可能性があるので注意!
特に 「VCや開発チームのアンロック」は売り圧になりやすい。一方で 「ステーキング報酬やエコシステム報酬」のアンロックはすぐに売却されにくい。
SEIトークンの例
Seiは、超高速なトランザクション処理を誇るレイヤー1ブロックチェーン で、特にDeFi(分散型金融)や取引所向けに設計されています。トークンの供給量やアンロックスケジュールを理解することは、長期的な投資戦略を立てる上で非常に重要です。
では、Seiのトークン割り当てとアンロック状況について、6つのカテゴリに分けて見ていきましょう!
カテゴリだけではどのような意味か分からなかったので、その意味と影響についても解説いただきました。
1. エコシステムリザーブ(48%)
割り当て割合: 総供給量の48%
現在のアンロック状況: 38.2%が既にアンロック済み
エコシステムリザーブとは?
これは、Seiのエコシステム(ネットワークの成長や開発支援)を促進するために用意されたトークンです。例えば、DeFiプロジェクトの開発資金や、ステーキング報酬、インセンティブプログラムなどに利用されます。
影響:エコシステムリザーブのアンロックは、プロジェクトの成長をサポートするためのものであり、すぐに売却されるわけではないため、市場への影響は比較的穏やかです。
2. プライベートセール投資家(20%)
割り当て割合: 総供給量の20%
現在のアンロック状況: 3.24%がアンロック済み
プライベートセール投資家とは?
Seiがローンチされる前に、VCや機関投資家向けに販売されたトークンです。一般ユーザーが手に入れる前に、彼らは安価な価格でSeiトークンを購入しています。
影響:このカテゴリのトークンがアンロックされると、投資家が利益確定のために売却する可能性が高く、市場への売り圧が強まることがあります。特に、大量にアンロックされるタイミングでは価格下落のリスク があるため注意が必要です。
3. チーム(2〜4年のベスティング期間)(15.2%)
🔹 割り当て割合: 総供給量の15.2%
🔹 現在のアンロック状況: 2.47%がアンロック済み
チームへの報酬とは?
Seiの開発チームやコアメンバーに割り当てられたトークンです。彼らの貢献に報いるため、トークンがロックされ、一定期間後に徐々にアンロックされていきます(ベスティング期間)。
影響:開発チームがプロジェクトの成功を信じている場合、すぐに売却せず保有し続ける可能性があります。ただし、一部のメンバーが売却すると、価格に影響を与える可能性があります。
4. ファウンデーション(9%)
割り当て割合: 総供給量の9%
現在のアンロック状況: 7.01%がアンロック済み
ファウンデーションとは?
Seiの発展を支援するための組織(財団)に割り当てられたトークンです。ファウンデーションは、パートナーシップの形成、エコシステム開発、マーケティング活動 などに資金を使います。
影響:ファウンデーションのトークンは、基本的に市場に売却されるのではなく、プロジェクトの成長に再投資されることが多いため、短期的な売り圧にはなりにくいです。
5. チーム(5〜6年のベスティング期間)(4.8%)
割り当て割合: 総供給量の4.8%
現在のアンロック状況: ロックされたまま
このカテゴリの特徴は?
これは長期的な報酬プランで、チームメンバーが長期にわたってプロジェクトに関与し続けることを促すための設計 です。
影響:まだアンロックされていないため、現時点で市場への影響はありません。ただし、将来的にアンロックされる際には、売り圧のリスクがあるため、動向をチェックしておくと良いでしょう。
6. Binanceローンチプール(3%)
割り当て割合: 総供給量の3%
現在のアンロック状況: 全てアンロック済み
Binanceローンチプールとは?
Binanceが提供する「ローンチプール」という仕組みを利用して、ユーザーがBNB(Binance Coin)や他のトークンをステーキングすることで、SEIを獲得できるプログラムの一環です。
影響:すでに全てアンロック済みのため、新たな売り圧の心配はありません。ただし、このトークンを保有しているユーザーがどのタイミングで売却するかが価格に影響を与える可能性があります。
まとめ
Sei(SEI)トークンのアンロック状況を理解することで、市場の動きをより深く予測することができます。
• エコシステムリザーブ(48%)→ 長期的なプロジェクト支援向け(比較的売り圧が少ない)
• プライベートセール投資家(20%)→ VCなどが持っている(売り圧が発生しやすい)
• チーム(15.2% + 4.8%)→ 開発者向け(長期保有の可能性あり)
• ファウンデーション(9%)→ プロジェクト運営資金(市場への影響は限定的)
• Binanceローンチプール(3%)→ すでに流通済み
アルトコインへの投資を考えている方は、今後のアンロックスケジュールをしっかりチェックし、売り圧の強い時期を避けてエントリーするのが賢い戦略と言えるでしょう!